11代目市川海老蔵 シンガポール初公演 記者会見レポート

今週末、11月14日(金)から16日(日)までの3日間開催される日本の伝統芸能の共演「Japan Theater」(ジャパン・シアター)シンガポール公演の為、当地に滞在中の11代目市川海老蔵、本日11日にマリーナ・ベイ・サンズで記者会見を行いました。
会場のOsteria Mozza Restaurantには、多くの地元メディアが駆けつけました。

マリーナ・ベイ・サンズCFO挨拶の後、Japan Theater(ジャパン・シアター)の紹介ビデオ上映。そして、拍手の中、羽織袴の正装で市川海老蔵の登場です。

市川海老蔵シンガポール記者会見

まず、シンガポール到着してからどう過ごしているか?聞かれ、「マリーナ・ベイ・サイズの中を歩いたり、昨日はナイトサファリに行ったりさまざまさせていただいております」と。
ご自身のブログでも色々と精力的にシンガポールを散策している様子が見て取れます。
http://ameblo.jp/ebizo-ichikawa/

能と歌舞伎、日本の伝統芸能の素晴らしさをシンガポールの皆さんに披露する今回の公演。

能や歌舞伎が同じステージで上演されることについて、珍しいですね?と問われ、
「お能という芸能は600年ほどの歴史がございまして、歌舞伎というのは400年の歴史があります。お能というのは、今まではたいへん敷居の高いものと日本ではされていまして、歌舞伎というのはどちらかというと庶民に愛されるものでございますから、なかなか一緒の舞台に立つことはなかったのですが、ここ数年はこういうふうにできるようになってきたかなというところです」

市川海老蔵シンガポール記者会見

Japan Theaterとしての最初の海外公演がシンガポールであるということに関して、
「日本という国の中での伝統芸能ですが、海外の方にもより見ていただきたいと。シンガポールは来年で独立50年とのことで、いつか歌舞伎公演も毎年続けて、シンガポールの伝統文化のひとつにということになったらいいなと思いながら、熱い情熱をそそいでいきたいなぁと。日本の有名な伝統をシンガポールでできることが最初の一歩にできたということは我々にとってはありがたいこと」

何かシンガポールの皆さんにメッセージを、と聞かれ、
「多分、歌舞伎、能、落語などをご覧になった方は少ないと思うのですが、口上というもので私が最初にご挨拶させていただいて。落語は英語、能と歌舞伎は日本のスタイルのまま。口上は私もちょっと英語をしゃべってみようと。ぜひ劇場の方へ来ていただいたら嬉しいなぁと思う次第です」

市川海老蔵シンガポール記者会見

メディアとの質疑応答が始まりました。

質問:歌舞伎は日本の伝統芸能、次世代への継承の責任に関してどの様に挑戦していきますか?

回答:伝統芸能ですので、多くの人に観ていただく機会は少ない。伝統を守っていくのが大事。周りの人間、後続人間に伝えていくこと。しかし、さらに新しいことをして、新しいお客様に観ていただくことも大事。一番大事なのは、伝統芸能を次の世代に伝える。厳しい修行をして、積み重ねて行くこと。毎日同じことを継続すること。

質問:外国人が能や歌舞伎を見る時、言語とか長さとか、難しい点がある。どう乗り越えますか?

回答:今回は字幕を用意する予定。お能も歌舞伎も日本でやる時より短くしています。
歌舞伎舞踊などは日本人も音楽を聴きとっているわけでないのです。言葉の壁を意識しないことを意識。ボディーパフォーマンスが重要。そういうことで乗り越えていきたい。

質問:初めて見る人に、大事な観るポイントを3つ教えて下さい?

回答:難しい質問ですね。まず、お能の場合は品格、品を見て欲しい。その後ろで音楽をつくる方々の独自性。歌舞伎の音楽とお能の音楽は同じなのですが、違うんですね。打楽器の音楽性、意外とおもしろい。歌舞伎の場合、お顔を白く塗って、特殊にメイクをするわけですね。そのメイクとか衣装の色彩を楽しんでいただけるのではないかと。歌舞伎ですと煙、力強さを表すということで一生懸命やらせていただくので。

最後に市川海老蔵から、特別な方に差し上げるものとして、「ぜひ飾って下さい」とマリーナ・ベイ・サンズに隈取りをプレゼント。

市川海老蔵シンガポール記者会見

Japan Theater(ジャパン・シアター)とは、11代目市川海老蔵の発案により結成されたもので、日本古来の文化である能や歌舞伎を、より観やすくわかりやすい形で届けることで、伝統芸能に関心や親しみを持ってもらうことをひとつのテーマに掲げています。
皆さんもこの機会に日本の伝統芸能を味わってみてはいかがでしょうか?

古典への誘い Japan Theater

演目・演出者
口上 市川海老蔵
落語「転失気」 古今亭文菊
能「石橋」 野村昌司 武田友志
歌舞伎舞踊「連獅子」 市川海老蔵 市川福太郎

11月14日(金曜日) 夜の部のみ 午後7時半開演
11月15日(土曜日) 昼の部 午後3時開演、夜の部 午後7時半開演
11月16日(日曜日) 昼の部のみ 午後3時開演

会場:マリーナ・ベイ・サンズ マスターカード・シアター(マリーナ・ベイ・サンズB1)

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