熱性けいれん

Q:
熱性けいれんが続き、検査したところ、脳波の異常がみられ、発作予防のため薬を継続して飲むように言われました。シンガポールでも継続して服用させたいのですが、必要な検査や処方はしていただけますでしょうか。長期にわたって治療が必要な場合、保険は大丈夫なのでしょうか。

A:
熱性けいれんとは、主に6カ月から5歳くらいまでの乳幼児で38℃以上の発熱に伴って起きるけいれんのことです。多くの場合、5分以内にけいれんは止まります。脳炎や髄膜炎などの中枢神経系感染症、代謝異常症、その他明らかなけいれんの原因疾患があるものは除きます。
単純熱性けいれんと判断できない場合は脳波の検査を行ったりします。
単純熱性けいれんであれば予後は良好なことが多いので継続的に薬を使うことは必須ではありません。

単純熱性けいれんであれば一般医である日本人医師で対応可能ですが、その他のけいれんでは継続的な検査や治療が必要になり、その場合は脳神経専門の小児科医を受診するのが望ましいでしょう。

日本の健康保険は利用できますが、一般的な海外旅行保険は保険加入以前の既往症には利用できません。詳しくはご契約の保険会社に問い合わせるかもしくは約款を確認されるのがいいでしょう。

ラッフルズ・ジャパニーズ・クリニック 大西医師
シンガポール 知って得する医療の豆知識