人材紹介会社EPSのコンサルタント安部氏インタビュー

シンガポールの人材紹介会社、EPSの日本デスク・コンサルタント安部(あんべ)氏にお会いし、お話を伺いました。

・シンガポールの現状と、そこで日本人が働くことについてお聞かせください。

2015年、シンガポールのGDP成長率は2%程でした。これから数年のうちにこの数値が劇的な上昇を見せる可能性は低いだろう思います。

しかし、一部のアセアン・アジアの国々では、近年高い経済成長率を示しており、この成長に伴いシンガポールに拠点を設置しようとする日系企業の動きも見られます。

つまり、今後のシンガポールでの日系企業の動きは、シンガポール内でなくここを拠点として、他のアジアの国々により重点を置いたビジネス展開になるかもしれないと私は思っています。

シンガポ―ルで働くということは、皆さんの職務経験や価値観において、自分を成長させる大きなチャンスではないかと思います。

シンガポールは様々な国からビジネスの為に人が集まる国です。当然、日本で働いていては出会う事の無い様々なビジネスに関わる人たちに出会うでしょう。

そのような環境の下、日本人の良さ(丁寧さ)に加え、さらなる視野を広げる事で自身を大きく成長させる事ができると私は感じています。

私自身もシンガポールで働きたいという強い意志を持って、こちらに来ました。
人との出会いの中、縁あって人材紹介会社EPSの社員となり、日々経験を積み重ねているところです。
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・企業の求める人材とは?

語学を含めた即戦力の人材でしょうか。
シンガポールには3万6千人ほど(2013年)の日本人が在住しています。
その為、確かに日本人を対象にしたマーケットも存在しており、日常会話程度の英語力があれば求人はあります。

ただ一方では、現地企業や外資企業で就職すれば、英語は必須の能力になります。
また、シンガポールの企業は結果思考な傾向にありますので、即戦力かつ馬力のある様な方が求められるでしょう。

シンガポール現地企業の数多くは、数が増加している日系企業とのビジネスのため、積極的な日本人雇用(新卒も含むが、多くは25歳から40歳前まで)を考えています。より、語学力が必須とされる求人が今後増えてくるかもしれません。

・これから働く人にアドバイスをお願いします。

自分から行動を起こす姿勢は大切かと思います。
海外では日本以上に自分を主張する事が大切と良く言われますが、シンガポールでも同じです。一つ一つ細かく教えてはくれません。自分で覚えて、自分で実行していく。そうすれば、仕事もプライベートも楽みながらシンガポール生活を送れるかと思います。

シンガポールの文化は日本の文化とは大きく違います。
食事などは、日本とは違い濃い味付けが多く、少し脂っこいです。その為、少し太りやすくなります。定期的に運動、食事管理をしていくことが大切です。

また、シンガポールの気候は常夏ですが、室内クーラーなどが強い為、室内ではジャケットやカーディガン等は必須です。室内室外の温度の差が激しさで、こちらに来られて慣れるまでは夏バテになりやすくもなります。

最後にマナーの違いですが、シンガポールでは電車の中での携帯電話の通話、時には音を出しながらのビデオ鑑賞などは、ごく当たり前の風景となっています。

他にも優先席は小さい子供に譲る、エスカレーターの並び方も日本のように片方に立つといったことがまだ徹底されているとは言えません。

シンガポールは犯罪件数も少なく、安全な国です。特に女性にとって、とても安全で住みやすい国かと思います。

ゲリラ豪雨などは日本と同様にありますが、政府がしっかり雨対策をしているので、特に日々の生活では困ることなどはございません。勤務時間もしっかりしています。

シンガポールでは日本語表記された日系商品が数多く見られます。
また、日系クリニックや美容院もあるので、英語に不安を持つ方でも安心して暮らせる国ではないかと思います。

物価の高いのは、頭の痛いところですが・・・・・・。

・御社のサービスについてお聞かせ下さい。

弊社は創立18年になるシンガポール発祥の人材紹介会社でございます。
シンガポール・マレーシアを中心にアセアン地域で人材紹介・派遣サービスを展開しており、地元企業様だけではなく、外資企業様、政府機関様を含む数多くのクライアント様に、人材の紹介をさせて頂いております。

日系企業様、また日本語を必要とするその他の企業様の為、日本人チームをシンガポール本社とクアラルンプールオフィスに配置し、日系マーケットへより貢献できる体制を整えております。

これまでに、私たちは1万人を超えるスタッフ(シニアマネージャー、プロフェッショナル、専門化を含む)を紹介させて頂いてきました。現在契約をさせて頂いている大変多くのクライエント様は、私たちの成功と実績の結果です。
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この度は、弊社のインタビューを読んで頂きまして、ありがとうございました。
まだまだ未熟な企業ではありますが、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

EPSコンサルタンツのウェブサイト

(インタビュー’16年2月)