サーキットブレーカー後の措置 フェーズ1~3|シンガポールコロナ対策措置

シンガポール保健省は6月1日(月)でサーキットブレーカー措置を終了することを発表しました。同時に今後の活動再開を3つのフェーズ(3段階)に分けて行うことを発表しました。また海外との行き来、シンガポール出入国の見通しも述べています。

以下はシンガポール保健省のプレスリリースの概略です。必ず原文をご確認ください。
END OF CIRCUIT BREAKER, PHASED APPROACH TO RESUMING ACTIVITIES SAFELY|Ministry of Health

フェーズ1(6/2~)

仕事・職場

多くの業種で職場での営業再開が認められますが、引き続き可能な限りの在宅勤務を求められ、職場に出向くのは必要不可欠な時のみにすべきとされています。また職場再開にあたり、企業は決められた安全措置(SafeEntryの導入・時差出勤等)を講じることを求められます。

再開できる業種リスト(ACRA登録のSSICコード別)
https://covid.gobusiness.gov.sg/guides/permittedserviceslist.pdf
※再開できるのは「primary business activity」として業種(SSICコード)が登録されている企業です。SSICコード一覧

業種別の特記事項
https://covid.gobusiness.gov.sg/permittedlist/
営業再開を認められても営業活動に制限がある業種があります。例:卸売業の小売禁止等

職場に求められる安全措置
https://covid.gobusiness.gov.sg/safemanagement/general/

小売店

現時点(5/20)で認められている業種(スーパー・食料品店・コンビニ・薬局等)を除き、店舗での販売は認められません。但し学校内の書店・制服販売店は店頭販売を再開できます。

飲食店

現時点(5/20)での措置が継続、引き続き持ち帰り・デリバリーのみの営業です。店内飲食は認められません。また飲み物を主に販売する飲食店は引き続き持ち帰り・デリバリーの営業も認められません(ホーカー・フードコート・コーヒーショップ内を除く)。

6月2日からの営業が認められない業種例

※引き続き在宅・人との接触がない範囲・オンラインでの営業・業務は認められます。
学習塾、習いごと(一部を除き原則不可)、ネイルサロン、スパ、マッサージ、ウェディング関連、靴修理、家具修理、時計修理、両替商、送金サービス、個人向けレンタル全般、メイド斡旋、個人宅向け清掃サービス、旅行会社、ツアー催行会社、写真館/撮影、占い、イベント運営(エキシビション・コンサート等)、エンターテイメント系全般(舞台・コンサート・映画館等)、図書館、博物館、文化施設、動物園、カジノ、競馬、スポーツ施設、スポーツクラブ、テーマパーク、ゲームセンター、カラオケ、ディスコ、ナイトクラブなど

人の交流

以下の2つの活動が認められます。
父母宅・祖父母宅への訪問のみ条件付きで認められます。
宗教施設の訪問も条件付き(同居家族グループでのプライベートな訪問)で認められます。
上記を除く同居家族・同居人以外との交流(友人と会う等)は引き続き認められません。(prohibited)

学校・教育

幼稚園・保育園:
6/2から段階的に再開、6/10までに通常保育になります。

小・中学校:
最終学年は毎日通学、他の学年は週単位で通学・在宅学習を切り替えます。この措置は4週間は実施します。
※日本人学校・インター校は異なります。

幼稚園・保育園・学校内では全員マスク着用を義務付けられます。

フェーズ2

フェーズ1からフェーズ2への移行は以下のタイミングです。
・市中感染者数が低く抑えられている状態が数週間続く
・外国人労働者の寮の感染拡大を封じ込めている

仕事・職場

飲食店の店内飲食、小売店の店頭販売、ジム、学習塾など、より多くの業種に営業再開が認められます。
在宅勤務は引き続き奨励されます。

学校

状況次第ですが全ての学生が学校に戻れることを期待しています。

スポーツ関連

スポーツ施設・屋外施設の営業再開が認められます。

フェーズ3

状況を見ながら引き続き規制を緩和、フェーズ3に到達します。
フェーズ3はコロナウイルスに効果的なワクチンまたは治療法が確立するまで続く予定です。
この段階でも社会・文化・宗教・ビジネスの集まりは引き続き参加人数を限定、感染対策が求められます。
スパ・マッサージ・映画館・劇場・バー・パブ等、濃厚接触の可能性が高い業種もこの段階で再開が認められます。

公共交通機関

多くの人々が職場や学校に戻ることで特にピーク時の公共交通機関の混雑が予想されます。
公共交通機関内では引き続きマスク着用を義務付け(Required)、他人との会話や携帯電話を控える(refrain)ことを求めます。
運行業者は車内清掃の頻度を増やし、触れるところに抗菌コーティングを行います。

国境(出入国)

シンガポールからの必要不可欠な海外渡航、外国人旅行者の安全な入国・トランジットを段階的に認める予定です。
そのために必要な警戒・安全措置を慎重に導入します。
海外の状況次第のため、これらの措置は3段階のフレーズとは分けて導入します。
現在、シンガポールの感染リスク状況に近い複数の国々と人数を限定した必要不可欠な渡航へのグリーンライン入国制度の導入を話し合っています。
これらの制度は各国の状況改善に伴い段階的に広げます。