子供の「赤あざ」

Q:
11ヶ月の女の赤ちゃんがおります。この子は、生まれた時から右手に500円玉くらいのあざ(血管が浮き出ているような)があります。検査した方がいいでしょうか?

A:
お話からは血管腫、なかでも血管拡張性母斑ではないかと思います。生まれつきみられる「赤あざ」でこれは成熟した毛細血管の拡張であり、境界が鮮明で隆起しない赤い斑です。ぶどう酒をこぼしたときのシミに似ていることから、ポートワイン母斑とも呼ばれます。終生持続し、自然に消える事はありませんが、最近ではレーザー治療によってかなり目立たなくすることができるようになりました。
血管拡張性母斑であれば放置してかまいませんが、実際にそうかどうかは医師の診察を受けて確認してください。

ラッフルズ・ジャパニーズ・クリニック 大西医師
シンガポール 知って得する医療の豆知識