シンガポールに来てから膀胱炎によくかかるようになりました

Q:
シンガポールに来てから膀胱炎によくかかるようになりました。抗生物質をもらい、一度は直るのですが、またすぐに再発します。日本や他の国に居る時はかからないのですが、シンガポールに戻ってくると、すぐに膀胱炎になってしまいます。水分をよく摂り、トイレにも頻繁に行くようにしていますし、性交渉の際も清潔にしていても、すぐに膀胱炎になってしまいます。シンガポールの気候や水に原因があるのでしょうか?

A:
シンガポールで特に繰り返してしまう再発性膀胱炎のご質問ですが、状況としては、膀胱炎が治りきっていないとの印象を強く受けます。急性膀胱炎は抗生物質を服用すると1~2日で症状に改善傾向が認められるのですが、症状が弱くなってくると、治ったと感違いして抗生物質の服用をすぐに止めてしまう方が少なからず見受けられるのも事実です。また、膀胱炎の原因菌に対して有効ではない抗生物質を服用している場合も見受けられます。以上のような場合、原因菌がやっつけきれずに残ってしまい、膀胱炎を繰り返し起こしてしまう可能性があるわけです。今回のご相談の場合も、上記のような例を考えて尿顕微鏡検査と尿細菌培養検査を行った上で、有効な抗生物質を十分な量で十分な期間服用することが解決策だと考えます。また、シンガポールの気候や水が問題なのではなく、冷房がきつい職場環境などの社会的な問題が関連している場合が多いように思います。

ラッフルズ・ジャパニーズ・クリニック 永山医師
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