子供の予防接種

Q:
このたび、シンガポールに赴任することになりました。10歳、7歳、4歳のこどもがいるのですが予防接種は何を受けていけばよろしいでしょうか?

A:
まずは、日本で接種が義務付けられている予防接種を優先すべきでしょう。
それが完了しているようでしたら、一般には肝炎の予防接種を受けてこられる方が多いです。肝炎の予防接種にはA型肝炎とB型肝炎の予防接種があります。A型肝炎の予防接種は日本では16歳以上の適応となっています。これはあくまでも適応上の問題で医学的には接種可能なのですが、日本では16歳未満のお子さんに接種してくれるかどうかは医師の判断になります。シンガポールをはじめ海外では小児にも適応がありますので問題なく接種可能です。B型肝炎の予防接種は日本でも可能です。どちらの予防接種も通常3回の接種が必要で、3回目は半年後の接種となります。日本で1回目もしくは2回目まで終わらせて、3回目を赴任後に行うことも可能です。なお、日本にはありませんが、海外にはAB型肝炎混合予防接種もありますので、これを使用すれば注射は一つですみます。日本であわてて接種しなくとも赴任してから行ってもいいのではと思います。

ラッフルズ・ジャパニーズ・クリニック 大西医師
シンガポール 知って得する医療の豆知識