単独でhibワクチンを受けることはできますか?

Q:
シンガポールでは、hibワクチンを、単独で(5種混合ではなく)受けることはできますか?

A:
単独接種は可能です。
ヘモフィルスインフルエンザ菌は主に5歳以下の小児に化膿性髄膜炎や菌血症などを起こします。特に2歳未満の小児が罹患する事が多いです。ヘモフィルスインフルエンザ菌には6種の型がありますが、問題となるのはほとんどがb型菌によるものです。そこで、ヘモフィルスインフルエンザb菌に対するワクチンが作られています。

ヘモフィルスインフルエンザb菌ワクチンは、欧米では関心が高く、小児の通常予防接種スケジュールに組み入れられるまでになっています。
単独接種のみならず、三種混合やポリオと合わせて四種混合や五種混合の形で行われることが多いです。シンガポールでも同様の形で取り入れられていますが、一方日本では関心の低いワクチンでやっと任意接種が行われる運びとなったところです。

単独接種が行われる場合、混合ワクチンで接種される場合、いずれにしても生後2ヶ月から1~2ヶ月ごとに3回、1年後に追加の4回接種で行われます。月齢がすすんでからの接種では、接種回数が減りますので医師にご相談ください。

ラッフルズ・ジャパニーズ・クリニック 大西医師
シンガポール 知って得する医療の豆知識