喘息

Q:
3歳の娘が気管支炎になりました。
今までの経過だと、吸入器!?を使用し3~4日で治っていたのですが、今回は1週間も経過するのに治る気配がありません。
少しでも遊んだりふざけたりすると咳が出ます。
下に弟がいるので、幼稚園を休んでいても一緒になって遊んでしまいます。
咳以外には何も症状がないのに治らないのが心配です。今までの症状の経過を違うのでとても気になります。 何か違う原因でもあるのでしょうか?
何を気をつけて生活をすればいいのでしょうか?

A:
実際に患者さんを診察していないので、お話だけでは具体的なお答えは難しいと思います。
一般的なお話をいたしますと、シンガポールでは上気道炎や気管支炎の後に咳だけ長引くケースがよくあります。熱はなく、症状は良くも悪くもならずにだらだらと続く傾向にあります。多くの場合、これは気道の過敏性が原因となっています。炎症で傷んだ気道粘膜の修復にはある程度の潤いが必要ですが、ここでの生活のようにエアコンで空気が乾燥気味だとその妨げになります。また、傷んだ粘膜は敏感なので、空気の温度差、湿度差、気道を通る気流の変化など普段はなんでもないようなちょっとした刺激にも反応して咳が誘発されます。咳をすると粘膜がこすれるのでまた傷んでしまいます。結局この悪循環で症状がいつまでも続いてしまうわけです。
そういった場合にはしっかりと咳止めで咳を抑え、一定期間気道の安静を保つこと、その間、粘膜の炎症を沈静化するような薬を内服する事が有効です。
ただし、アレルギーが関与していたり、治ったと思われる感染が十分にコントロールされていない場合もありえますので、あらかじめ原因を調べる事が重要です。心配であれば病院受診することをおすすめします。

ラッフルズ・ジャパニーズ・クリニック 大西医師
シンガポール 知って得する医療の豆知識