のどに入り込んでしまう食べ物の除去について

Q:
ここ数ヶ月、ほぼ毎食事にて、食べ物が扁桃腺のくぼみ(長くて1センチ強、かなり深い)に入り、異物感・圧迫感が常にあります。呼吸もやや苦しいです。
くぼみには、もやしの頭の部分が数週間取れなかったり、ひき肉や穀類、パンなど、食べ方に気をつけていても入ってしまいます。
うがいなどでは取れず、綿棒を使ってとっても残ってしまいます。地元のクリニックでは、扁桃腺に細菌がつくことを恐れて、クリニックでもあえて取ることをせず自然にまてといわれましたが、毎回のことなので食欲もうせてきました。
小さい頃から扁桃腺肥大と診断され、発熱を繰り返していました。現在は、無呼吸症候群気味のようで、いびき、無呼吸、疲労感が一年中取れません。
食べ物が詰まってしまうのは最近のことですが、呼吸の困難さ、不快感がますます疲労を助長しているような気がします。

A:
扁桃肥大はさまざまな問題を引き起こす可能性があります。

程度にもよりますが、睡眠時無呼吸といった睡眠呼吸障害をおこしたり、固形物の飲み込みに影響する事があります。

また、難治性の浸出性中耳炎、副鼻腔炎の原因にもなります。閉塞が強いと発声にも影響し、こもった声になる事もあります。

扁桃肥大によってこれらの症状がある場合、扁桃摘除手術治療の適応となります。構造的な問題ですから手術によって根本的に改善しないと、これらの症状の改善も期待できないからです。

ラッフルズ・ジャパニーズ・クリニック 大西医師
シンガポール 知って得する医療の豆知識