脳に過誤腫

Q:
来年夫の転勤でシンガポールへ行く予定になっております。
3歳の娘なのですがうまれつき脳に過誤腫をもっていまして思春期早発を併発しております。
月一回のホルモン注射をうけながら、半年に一回MRIをとって腫瘍が増大傾向にないか経過観察しております。いまのところ腫瘍はまったく大きくなっておりません。
このようなちょっと特殊な病気でもそちらで治療可能でしょうか。
シンガポールは医療は進んでいるので大丈夫でしょう・・とこども病院の先生はおっしゃっております。
こども病院のようなものはあるのでしょうか?
そして私は英語が話せません。

A:
確かに医療レベル的にはお子様のようなケースをシンガポールで診ることは可能です。
こちらにはKK Hospital(KKH)という国立の母子総合医療センターのような施設があり、小児におけるサブスペシャリティーの全てをカバーしています。
お嬢様のようなケースは、私はKKHでのフォローをお薦めします。
症状的には安定しているとは言え、理想的には小児内分泌科と脳外科が連携を組みながら診て行くべきと考えるからです。
また、御経験されていると思いますが、特に小児のMRI検査は鎮静が難しく、子どもに慣れている所で施行した方が良いと思います。
英語の問題に関しては、受診日を調節してお父様に一緒に行って頂くしかないと思います。
尚、受診に際しては、日本の主治医に頼んで英文の紹介状や画像検査の結果などを用意してもらって下さい。
大変だとは思いますが、シンガポールでより専門的フォローの必要な小児のケースは、多くの方がこのような手段を取られています。

ラッフルズ・ジャパニーズ・クリニック 元田玲奈医師
シンガポール 知って得する医療の豆知識