SafeEntry(入退場記録システム)の義務化・導入方法|シンガポールコロナ対策措置
安全な活動再開に向けた技術の活用
サーキットブレーカー終了後も、コミュニティ内での感染は見つかることでしょう。これらの感染者との濃厚接触者を迅速に追跡し、隔離する必要があります。技術を活用して接触者の追跡を迅速化し、新たなクラスタ(集団感染)発生をより効果的に防ぎ、安全に通常の生活・活動を再開できるようにしなければなりません。
SafeEntry導入の義務化
政府が開発、4月23日に導入されたSafeEntryは、人が多く集まる場や必要不可欠なサービスの職場、特定の公共施設を訪れる個人の氏名、ICナンバー(NRIC/FIN)、携帯電話番号を記録するシステムです。
これらの情報は感染者が判明した際に迅速かつ効果的に濃厚接触者を割り出し、連絡を入れるために必要です。
利用者は入場ポイントに提示されたQR コードをスマートフォンでスキャンするか、NRIC、運転免許証、学生ビザ、就労ビザなどのバーコードのついた身分証明書をスキャンすることで記録されます。
濃厚接触者の追跡を支援するため、SafeEntry をシンガポール全土、特に不特定多数の接触リスクが高い場所に広く展開する必要があります。職場、ショッピングモール、スーパーマーケットなどが該当します。
5月12日(火)から営業する全ての企業やサービスは、従業員や訪問者の入場・退場を記録するため、SafeEntry導入を義務付けられます。
MRT駅や公園など移動中の人々が多い場所では、SafeEntryの利用は義務付けられませんが、QR コードは設置されます。濃厚接触者の追跡に連絡が取れるように利用を奨励しています。
SafeEntry が収集した連絡先データは、権限を与えられた担当者が連絡先追跡の目的でのみ使用し、政府のデータ・セキュリティ基準に従ってデータを保護するための厳格な措置がとられています。導入先のリストは近日中に公表予定です。
また、より迅速な濃厚接触者の追跡を可能にするため、デジタルツールの改善にも取り組んでいます。その間、より多くの人々が「TraceTogetherアプリ】をダウンロードして積極的に利用することを奨励しています。
このアプリは、Bluetoothの接近データを使用して、2人のユーザー間の接触を立証します。Apple/Googleと協力して、このアプリをiOSのスマートフォンでより効果的に使えるようにしています。
また、スマートフォンを持っていない層を対象にしたソリューションも検討しています。詳細は近日中に発表する予定です。
上記内容は以下、保健省のプレスリリースの要約です。必ず原文をご確認ください。
SafeEntryの導入方法
SafeEntryには以下の2つの方法があります。
- SafeEntry with NRIC
身分証明書(EP/DP等のカード)のバーコードをスキャンすることで記録 - SafeEntry with QR
入口に掲げたQRコードを読み取り、ウェブにアクセスしてSINGPASSアプリで認証または個人情報をマニュアルで入力することで記録
導入企業は以下の専用サイトから申請できます。
SINGPASSの申し込み方法
SINGPASSとは政府のオンラインサービス利用時に必要な共通ID/パスワードシステムです。
SINGPASSを登録することで入口に掲げられたQRコードを読み込む「SafeEntry with QR」の利用時、個人情報のマニュアル入力の手間が省けます。
登録は国民・永住者・Employment Pass, EntrePass, S-Pass, Dependant Pass, Long Term Visit Pass Plusが対象です。
SINGPASSの登録は以下のサイトから行います。
https://www.singpass.gov.sg/singpass/register/instructions