最近1週間のシンガポール疾病状況 2020/6/10

新型コロナウイルス(COVID-19)感染に関しては、phase1へ移行後も感染の拡大はみられていません。
早期のphase2への移行へ向け、ひきつづき感染対策を継続してください。

具体的な感染対策としては、手洗いやアルコールによる手指消毒、むやみに手で目・鼻・口を触らない、咳エチケット(咳・くしゃみをする際、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖、ひじの内側などを使って口や鼻を抑えること)、外出される際のマスクの着用やソーシャルディスタンスの確保を心掛けてください。

その他の疾患に関してですが、先週も当院ではインフルエンザの症例は1例もみられませんでした。
溶連菌感染症や手足口病もみられませんでした。マイコプラズマ感染症が1例みられました。
小児の水痘(みずぼうそう)が1例みられました。

1歳になったら、はやめに水痘の予防接種を行いましょう。
水痘の予防接種は2回行う必要があります。成人の方も予防接種の履歴を確認されることをお勧めします。
2回接種してもかかってしまうこともありますが、症状は軽くすむとされています。

なお、phase1の期間中であっても、成人・小児ともに、シンガポールで推奨されている予防接種は接種可能です。
ご希望の方は是非ご相談ください。

ところで、南半球型インフルエンザワクチンも政府の推奨する予防接種に含まれています。
今後もしインフルエンザが流行した場合、新型コロナウィルスとの鑑別が難しくなりますので、今のうちにワクチンを接種しておくことをお勧めします。
どうぞご検討ください。

また、デング熱の感染が拡大しており、在シンガポール日本国大使館からも注意喚起が出ています。
予防のためには蚊に刺されないことが有効です。
また、蚊は水たまりで増殖します。家の周り(バルコニーなど)にたまっている水を除去することにより、感染拡大を防止することができます。

詳しくは、以下のリンクをご覧ください。
https://www.sg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/dengue.html