MRTダウンタウン線 第2期区間 試乗体験記パート2
MRTダウンタウン線の第二期区間(Bukit Panjang – Rochor)が12月27日(日)に営業開始、それに先立ち12月5日(土)にオープンハウス(無料試乗会)が行われました。
幹線道路のBukit Timah Road – Upper Bukit Timah Roadをほぼカバーする16.6Km、全12駅を24分で結びます。開通によって、Bukit Panjang, Upper Bukit Timah Road, Bukit Timah Road沿線から、Bugis, City Hall, Suntec City, Marina Bay, Raffles Place, Chinatown方面への利便性が飛躍的に高まります。
試乗体験記パート2は、Tan Kah Kee駅からRochor駅までをご紹介します。Bukit Panjang駅からSixth Avenue駅までのパート1はこちらをご覧ください。
Tan Kah Kee
駅名になった「Tan Kah Kee」とは、駅前に立地する歴史ある学校「Hwa Chong Institution」の設立者です。駅周辺には他にも、National Junior College、Nanyang Girls’ High School、Nanyang Primary School等の学校が多く集まる地域です。
Botanic Gardens
今年シンガポール初のユネスコ世界遺産に認定された「シンガポールボタニックガーデン(植物園)」の最寄駅です。
MRTサークル線との乗り換え駅にもなります。
駅を降りたらすぐボタニックガーデン。子供向けのJacob Ballas Children’s Gardenへはこの駅からが便利です。
Stevens
Stevens駅はシンガポールでは珍しい対面式ホーム上下線が2層になった単式ホームを採用、改札を抜ければすぐにホームがあります。
Newton
南北線の乗り換え駅になるNewton。ここの乗り換えには要注意です。南北線・ダウンタウン線の乗り換えは、一旦改札口を通過しなければなりません。もちろん運賃は通しで計算されるので余分に運賃を取られることはありません。
Little India
北東線の乗り換え駅になるLittle India。新たにKKホスピタル(シンガポール最大の小児科病院)方面にも出口が設けられました。
ここの駅は通常の乗り換えです。
Rochor
全12駅の最後がRochor。Little India~Rochor~Bugisは駅間がかなり短い印象です。
ここはシンガポールの秋葉原的なビル「シムリムスクエア」の最寄り駅。地上に出ると目の前が建物です。リトルインディア南側やJalan Besar方面にも便利です。
各駅の所要時間は?
新規開業区間 Bukit Panjang からRochorまでの所要時間は僅か24分です!
12月27日(日)~1月1日(金)は運賃無料
上記期間は、ダウンタウン線全線(既存区間 Bugis-Chinatownを含む)が運賃無料になります。ダウンタウン線の駅から乗車、ダウンタウン線の駅で下車することが無料の条件です。※EZリンクカードは改札でかざさなければなりませんが、運賃は引かれません。
ダウンタウン線 第三期区間は2017年完成予定
現在工事中のダウンタウン線第三期区間は2017年中には完成予定です。全路線図(PDF)
第三期区間はチャイナタウン駅から先、線路は東へ向かいます。
駅は、Fort Canning(リャンコート最寄り駅) – Bencoolen – Jalan Besar – Bendemeer – Geylang Bahru – Mattar – MacPherson – Ubi – Kaki Bukit – Bedok North – Bedok Reservoir – Tampines West – Tampines – Tampines East – Upper Changi – Expoの全16駅、Bukit Panjangからの総営業キロ数は42Km。運転手がいない自動運転路線としては世界最長路線になります。
その他にも、東西線の延長(Joo Koon – Tuas Link 2016年完成予定)、トムソンーイーストコースト線(Woodlands North – Sungei Bedok 2019年以降順次開通予定)などMRTネットワークの拡大が急ピッチで進められていて、2030年には現在の約2倍、総延長360Km(現在の東京の地下鉄よりも長い)になる予定です。2030年の路線図